たんたんと絵本の記録を 絵本 育児

【たんたんと、絵本の記録を vol.6】娘2歳7〜10ヵ月/『よわむしらいおん』など

※本シリーズ(vol.1〜6)は2019年に書いた過去noteより転載するものです。当時とは感じ方など変わっているところもありますが、当時の記憶として、そのまま載せてゆきたいと思います。

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さてさて娘の入院でばたばたしたのをきっかけに、その後はすっかり堂々とサボっておりましたこちらの絵本の記録シリーズ。

もはや再開するのかどうか自分ですらも疑問でしたが、やっぱり気にいった絵本って、それを読んでいるときの娘の声とかようすがありありと浮かんできたりするもので、その一部だけでも記録に残しておきたいなあ、と思い。どっかりすわっていた重い腰をなんとかあげました(笑)。

8月末〜9月中旬にかけての入院期間に、PICUや病室で読んだものもあるので、なんだかそういう記憶を忘れないためにもさ、みたいな気持ちもやっぱりあるかもしれません。表紙みるだけで病室の空気思い出します。

すべては完全に自己満足の世界ですが(それは当初から)、よければざざーっと流し読みでも。もし似たような趣味嗜好のお子さんをお持ちの方がいらっしゃったら、何かのヒントになったらうれしいなあ〜、とも思いつつ。

では、スタートー。

※『たんたんと、絵本の記録を』シリーズをはじめた気持ちの背景はvol.1にて。

 

最近のお気に入り絵本ダイジェスト(娘2歳7〜10ヵ月)/2019年8月後半〜11月

※ちなみに「お気に入り」とは、娘が気に入ったもの、わたしが気に入ったもの、2人とも気に入ったもの、どれでも可というゆるい運用です。

『ぐるぐるまわろう ぐるぐるでんしゃ』(間瀬 なおかた/ひさかたチャイルド)

『たんたんと絵本の記録をvol.1』で最初に紹介した絵本、『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』と同じ、間瀬なおかたさんの作品。先の1冊を借りたとき、娘がいたく気に入っていた記憶があるので、これもきっと気に入るに違いないと借りてみた。

女の子だけど、おもちゃでも線路や電車が大好きな娘。予想どおり、何冊も借りてきた中からすぐにこの1冊を気に入り、何度も繰り返し読んだ。

環状線の電車「やままわり」と「うみまわり」で走ってゆくというシンプルなストーリーなんだけれど、間瀬さんの電車本で個人的にいちばん楽しいのは観察するポイントの多さ。描き込まれている情報量の多さ。

『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』もそうだったけれど、電車の中に乗り込んでいるひとたちの表情や行動に変化があったり、電車の外の風景というか、背景に描かれているひとりひとりにも、それぞれ物語が感じられるのが好き。

例えば「はまべ」駅を電車が通るページでは、「ボール、ぽん!って遊んでいるひとたちどこでしょう?」とか、「砂浜でねんねしてるひとどーこだ?」などと娘にクイズを出しながら、それぞれのページをなめるように観察して楽しんだ。

環状線の、反対側にある駅に接続するバスやそのバス乗り場が描かれていたり、タクシーが走っていたり、街中の景色も、田舎の景色も、どこかで見た日本の光景とリンクするような現実感のある風景で、「ありそうで、でもなくて、でもすごくありそう」という絶妙な加減が、とてもわくわくさせてくれる。

また、『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』と同じく、最後のページまで行ったら、また逆戻りにページをめくりながらお話を続けていける形になっているコンセプトが好き。絵本って基本的には「お話が終わる」けど、この絵本たちは飽きるまで「終わらない」し、自分が好きなだけずーっと電車の旅をつづけられる。

電車好きな子にぜひ読んであげたい1冊。

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『おもちのきもち』(かがくいひろし/講談社)

図書館にて夫チョイスの1冊。

表紙にも描かれているりっぱなかがみもちが、食べられるのがこわくて逃げ出すお話。

文章のリズム感や1ページあたりの文章量がとてもよくて、読み聞かせしてあげるのが楽しい。とくに個人的には、「そこでわたくし」「このたび にげだすことに」「いたしました〜。」というのをそれぞれページを分けて表現しているところの展開が好き。

餅の餅たるダイナミックな躍動感。そして田んぼの畦道を走る鏡餅。からの、躍動感MAX餅。何をいっているかわからないと思うけれど(笑)、絵もふわふわとしたやさしいタッチでなかなか和むので、ぜひ読んでみてください。

餅が、自分自身にかぶりついて自分の美味しさに気づいてしまった至福の表情は、なんだか見てはいけないものを見てしまったかのような気持ちに包まれることうけあい。

娘は「おもちのきもち」という言葉の語感が気に入ったのか、わたしがタイトルを読むと、たどたどしい口で「お・も・ち・の・き・も・ち?」と繰り返してくれて、それがとてもかわいかった。

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徳間書店の「らいおんえほん」シリーズと、小学館の『へんてこらいおん』シリーズ

というわけで、長新太さんの『らいおんシリーズ』についに手を出してしまった(『よわむしらいおん』など徳間書店の「らいおんえほん」シリーズは八木田宜子 文、長新太 絵、小学館の『へんてこらいおん』シリーズは長新太さく)。

なんというか、長さんの“らいおん沼”はとても広いのだろうなあという雰囲気だけは察知しており、一冊読んだら絶対とまらなくなる気がして、娘が0、1歳くらいのときはなかなか手を出せずにいた(笑)。

入院を控えて、『よわむしらいおん』と『どうしたの? へんてこらいおん』を借りたのを機に、まんまと沼にはまり、親子とも、とりこに。

病室で娘が、らいおんのせりふ「ちゅうしゃはいやだ、いやだよう」を可愛くリピートしていたなあ。ちょっとつらい記憶とともに思い出されたりするけれど、そんな中、らいおんのおどけたようなキャラクターと、長さんの生み出す華やかで明るい色彩やダイナミックな絵はほんとうに救いだった。

『よわむしらいおん』シリーズでは、いまのところ『たかいたかいらいおん』が一番好きだった。公園やたかいたかいという、こどもにも身近なモチーフも娘にわかりやすくてよかったし、こどもたちがたくさん描かれているのも楽しかったみたい。『くいしんぼうらいおん』がまだ読めていないから、読みたい。『へんてこらいおん』シリーズもまだまだ読むぞー。

長さんの絵本は、ついついいつも探してしまう心の拠り所。

入院日記noteにお寄せいただいた温かいサポートの一部で、以前こちらでもご紹介した『そよそよとかぜがふいている』も購入させていただきました。現在、親子ともに我が家のバイブルになっています。大好きすぎる。

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『そらまめくん』シリーズ(なかやみわ/小学館)


存在を知りつつ手を出せずにいたシリーズ、第二弾。

そらまめくんは、ちょっと文章量が多いので、まだむずかしいかなあと思ってそれまでは読んでいなかった。

でも入院中は娘も動き回ったりすることができなくて体力も落ちていたから、むしろ長文を読み聞かせるにはチャンスかなとも思い。病院に隣接する施設に『そらまめくんとめだかのこ』があって借りられたので、読んでみたのが最初。

やっぱり長い長いおはなしの部分はまだ完全に集中はできていないみたいだったけれど、途中で「あっ、ベッドがない!」とひとことだけのセリフがあるページがあり、そこはすぐに覚えて一緒に「あっ、ベッドが、ない!」って言っていた。

豆類は食べるのも好きなので、親しみやすかったみたい。ピーナッツや枝豆を実際に食べるときに「ピーナッツくんは、固い殻のベッドだねえ」って、絵本とリンクさせながら話したりすると、娘も何かを感じているもよう。

入院日記noteにみなさまからいただいたサポートで、娘の退院祝いに『そらまめくんのぼくのいちにち』も購入させていただきました。この一冊で「虹」をおぼえたらしく、今は他の絵本やおもちゃに虹が描かれていると「みて!にじ!」と教えてくれます。お話がしっかりと長いので、これから成長にあわせて長く楽しんでいきたいなと思っている一冊です。感謝。

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『あそぼうよ』(レオ・レオニ さく, 谷川俊太郎 やく/好学社)

『スイミー』『フレデリック』『アレクサンダとぜんまいねずみ』『あおくんときいろちゃん』などで知られるレオ・レオニさんの一冊。

この本は、はじめて娘が自分だけで、ページをめくりながらお話を声に出して読めたもので、とても思い出深い。まだ文字は読めないけれど、親がなんどか読み聞かせしているうちに絵とセットで暗記したみたい。

確か「おはよう!」からはじまって、「きょうは何をしようか?」とつづき、「本読んでもいいし」とか「おはな摘んでもいいし」とか、いろんな「今日やってみようかなということ」がつづいてゆくのだけれど、それを娘がたどたどしく読むのが、かっわいいんだ。

「えっほん、よんでも、いーちー!」とか、「はっぱ、あつめも、いーねー!」とか言いながら、自分ひとりでお話を進められるのがうれしいのか、にこっって笑う。たまらんね。

ちなみに「本読んでもいいし」のところ、彼女が読むと自動的に「絵本読んでもいいし」となる。彼女の中ではたぶん「本」という概念はまだ存在していなくて、すべての本は「えほん」というものなのかな、と思う。

レオ・レオニさんの切り絵モチーフの美しさは言わずもがな。決してけばけばしい色彩じゃなくて、大人が見ていても落ち着く美しさなのに、カラフルで、これは包装紙かなとか、これは新聞かなとか、切り絵ならではの楽しさもあって、見ていて飽きない。

噛んでも丈夫(?!)な厚手の絵本だし、絵も美しいしお話もわかりやすいし1ページあたりの文字量も少ないので、0〜1歳くらいの子へのプレゼントに激推ししたい。

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『へんへんへん』(みやもとただお/PHP研究所)

この表紙を見ると、娘の「へんへん、へーん!」と言う声がよみがえってくる。退院後、図書館でこれを借りていた期間、ほんとうに気に入って、なんども読んだ。

ゴリラのごっほが海にきて、泳ぎはじめると魚に「まねしてる! へんへんへーん!」と言われ、ぷかぷか浮かべばらっこに「まねしてる! へんへんへーん!」と言われ……。

まねっこ、に興味を持ち始めたくらいに読むと楽しい絵本。

お話自体の展開もさることながら、1ページごとに次の動物に「まねしてる! へんへんへーん!」と言われるリズミカルな構成も、娘には覚えやすくて楽しかったもよう。

ダイナミックなタッチの絵も見ていて爽快。海だし、スイカも出てくるから、夏に読んだら一番気分が盛り上がるかも。

 

『ぐりぐりくん』(五味太郎/絵本館)『ねえおはなししてよ』(五味太郎/岩崎書店)

冊数がありすぎて、もはや著者ごとの紹介になってきたという統一感のなさ(笑)。もちろん安定の五味太郎さんも何冊か読んでいて、その中でも特に印象に残って、娘にもうけたのがこの2冊。

五味さんの絵本って、シンプルで好きです。

いや、情報量はたくさんあるし、ある意味ごちゃごちゃとたくさんの要素が書き込まれているものも絵本によってはあるのだけれど、それでいてごちゃごちゃと見せない絵のタッチや全体のデザインがほんとうに素敵というか。

『ぐりぐりくん』も、読み聞かせするにはちょっと要素が多くてたいへんといえばたいへんなんだけれど、メインの本文を読みながら、ところどころ細かい情報も拾い読みしながら、あとはもう絵の力でも、じゅうぶんにこどもを夢中にさせてくれる。

しかも五味さんの絵本、おとなが読んでも楽しめるものが多いですよね。『ぐりぐりくん』も、難しいことを考えているおじさんがいると、ぐりぐりくんに頭をぐりぐりされちゃって、シンプルな気持ちになったりして。

五味さんの本はこどもも大人も一緒に、長く楽しめるなあってものが多い気がする。こどものころから手元にあって読みつづけていたら、成長とともに視点が変わって、楽しいのかもしれないなあ。

『ねえ おはなししてよ』は、入院中に病棟にあって読んだもの。うさぎのこどもがワニのおじさんにお話をねだって、ワニのおじさんがお話をしてくれる。親がこどもにお話してあげるような、ぽかぽかした雰囲気が好き。

最終的にはうさぎのこは聞きながら眠っちゃっている……というのも、ほほえましくって好き。0〜3歳くらいの、ねんねの前に読んであげたい、落ち着きとやすらぎの一冊。

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さて、今回は以上です!

これでもだいぶ一部にしぼったつもりなんですが、やっぱり相当なボリュームになってしまいました……。溜め込むからこうなる(笑)。

それでも入院中から退院後の絵本の記憶までを、いったん整理できて個人的にはだいぶすっきりとしました。これぞ自己満足の世界。

最近は娘も「図書館」という概念をだいぶ理解したみたいで、「としょかんいこ?」と自分から言ってくれたりします。しめしめ。本好きの母はひそかに喜んでいる。

0歳のころは絵本なんてガジガジに噛まれて歯型がつくだけのものでしたが、噛まれてもやぶられても踏みつけられても(だからそのころは図書館の本なんてなかなか借りられなかった笑)、めげずに絵本生活をつづけてきてよかったなあと最近は思います。

それにしても、絵本沼ってほんとうにひろいですねえ。母も全然、読み切れる気がしない。でもだからこそ、まだまだのめりこめそうです。


※以上、過去note(2019年11月25日)より転載

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