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育児に携わるすべての人へ推したい『カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(てぃ先生/ダイヤモンド社)【書籍紹介、というかほぼ著者の紹介】

すでに重版につづく重版がかかっているそうなので、今さら紹介する意義なんてないのかもしれない……とは思いつつ。

でもこのブログの主旨が「自分と似たどこかのだれかに届いたらいいなあと思うことを書いてゆく」である以上、この1冊はなんとしても紹介しておかねばならない。

いや、1冊はっていうか、この本の著者である「てぃ先生の存在を」だな。

育児をしていてSNSにもよく触れている層ならばもうみんなご存知てぃ先生、って感じだと思うんだけど、自分の友人を想像すると、SNSにあんまり触れていない層も思いのほか、多かったりするのです。

わたし自身はけっこうSNSにも触れるほうだったにもかかわらず、てぃ先生の存在を知ったのは娘が3歳3か月のとき。

他の人の記事でたまたま知って、その後むさぼるようにてぃ先生のYoutube動画を見て、

もっとはやく出会いたかったーーーーーーーーーーー!!!

と唇をかんだものです。

ということでもしまだてぃ先生を知らない方がいたら、絶対に知ってほしい。そのモチベーションだけでこの記事を書いています(SNS使ってない友人たちも、「ネットで検索」は普通にやってたりするので)。

いま育児にたずさわっている方はもちろん、いつか子どもや育児にたずさわる可能性がゼロじゃない方もだぞ。つまりほぼ全人類だ。

そう、てぃ先生は現役の保育士さんであり、いまや絶大な人気を誇る育児アドバイザー。

わたしはYoutube動画を通して知ったのでYoutuberとしての側面を強く認識していたけれど、それ以外にもTwitterやリアルの講演活動などなど、保育や育児にまつわる情報を幅広く発信しているみたい。

ちなみにYoutubeでは、「子どものお支度はこうすれば進む」とか、「公園から帰りたがらない子どもが納得して帰りやすくなる方法」とか、「自分でできることを『やって!』と甘える子どもが変わる方法」とか、育児中のタイトル読むだけで

そー!それ知りたかった!

と思う内容の動画ばかりが並んでいる。

ここで、わたしがとくに感銘をうけた動画へのリンクを貼っておきたい。

▼ ○○するだけで変わり始める!子どもの【自己肯定感】の育て方

▼「なんで○○したの!」を言い換えるだけで【子どもへの叱り方】が変わった

てぃ先生の動画に出会って、いくつかの動画を見たあとに思ったことがある。それは、

育児って!育児って……体系的に学べるものなんじゃないかぁ!

ということだった。ねこ親ショック。

だってだいたい子育ての悩みって、「子どもだからね〜」で片付けられるというか、「そういうものだからしかたがない」みたいな風潮があるじゃないっすか。

でも、

保育や育児という分野にもいろいろとこれまでの知見があって、その専門知識に基づいて、日常の「あるある」なシーンの中の解決策やそのヒントを、体系立てて語れるんじゃないか! なんだ、そうだったのか!

そう思ったのである。

てぃ先生がもっている知見や情報、考え方を、育児をはじめる前に知ることができていたら。そう思えてならない。

そしててぃ先生の動画や書籍を知ったいま、個人的に思うことは、

てぃ先生の書籍を全産婦人科の出産祝いとして行政レベルで導入してほしいし、少なくとも必視聴Youtubeチャンネルとして授乳指導と同じくらいの扱いで知らしめるべき(真顔)

ってことです。

っていうかむしろ、義務教育で必修にしてほしい。本気でそう思う。男女問わず、若いうちからみんなで履修しておいていいと思うよ。実際に子を持つ持たないは自由だけれど、その選択をする上でも、理解しておくことは必要だと思うから。

ほんとうに、もっとはやくてぃ先生の存在を知っていたらなぁ。

むしろこれから育児をされる方は、必要な情報をリアルタイムで見られてうらやましいなぁ、と思ったりする。切実に。

それから、てぃ先生のもうひとつすばらしいところは、「親も人間である」というのをすべての「前提」にしているところ。

専門知識に基づいたアドバイスをしたうえで、必ずといっていいほど

「いつもそうやってできるとはかぎりませんよね!それは当然だと思います」

「お父さんお母さんもお仕事がんばってるわけじゃないですか」

「心に余裕があるときで構いませんので」

「1日5分だけでもいいので」

「親だって人間なので、イラッとしちゃうときもあると思います」

なんてフレーズを散りばめてくれる。うう。ハンカチをください。

てぃ先生ご本人は少なくとも、これを書いている2021年2月現在まで独身らしいのだけれど、10年以上にわたって保育士をされてきた中で、親の余裕のなさや実情、みたいなものにも何度も触れてきたのだろうなぁ。

「こんな子育てがしたい、という理想はある。でも現実、全部はむずかしい!」と頭を抱えている現代の親にとって、てぃ先生はまさに救いの神みたいな存在だと思っている。

そして、そんなてぃ先生が11月4日に出版されたのがこの、『カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』

子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ! [ てぃ先生 ]

内容は、一問一答のようなかたちで、あるあるなお困りごと135個に対して、てぃ先生のアドバイスが端的に書かれている、というもの。

視覚的には文章というよりは箇条書きのような形に近くて、育児の合間の短い時間でもぱぱっと必要なところだけ読めるように、っていう配慮かなと思う。

アドバイスはYoutubeで触れられているものと重なるところが多いんだけど、やっぱり動画には動画の、本には本のよさがあるなあと。

たとえば、時間があるときに動画でじっくり理解を深めるのはいいんだけど、「あー、こういうとき、どうするんだっけ!」とリアルタイムで探したいときにはもどかしいときもあったりする。そんなとき、本だと一覧性があるからぱっ!と必要な情報がとりだせる。

あとは、なんとなく全体をパラパラ眺めて、「あー、そういえばこれ、前に見たけどすっかり忘れてたなぁ」と、てぃ先生に学んだエッセンスを都度確認できるのがいい。

ほんと、動画見たそのときは「なるほど〜」と深く感銘を受けて実践しようとするんだけど、日々に追われているとすっかりどっか飛んじゃって「もうっ!」と声を荒げていたりするからね。いかんいかん。

というかいま、自分の持っている本の奥付見てびっくりしたんだけどね。わたしが持ってるの、第2刷だった。

11月4日に第1刷発行で、11月18日に第2刷発行ってなってるの。やばいなこれ! 需要どんだけだよ。いや、すんごい頷けるけども。

さらに翌1月下旬には「5度目の重版が決定しました」ってtwitterで報告されていたし、どれだけ切望されているかがわかるよね。

そんなてぃ先生、2021年は自分の保育園の開園に向けて動くのだそう。以下の引用はてぃ先生のtwitterより。

てぃ先生の保育園、期待が高まる……。てぃ先生を通して、日本の保育や育児、ひいては日本の教育事情が、じわじわと変わっていったら、嬉しいなぁ。

てぃ先生、お忙しいと思うのでお体には気をつけて。応援しています。

 

子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ! [ てぃ先生 ]

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