小学校での読み語り、個人で入るのは9回目。
他の学年もいろいろ入ってみたからこそ、改めて思うことは、1年生はやっぱり元気!
特に5月は、まだ入学から間もないこともあり、まだ幼稚園・保育園時代のエネルギーも体にまとっているような気がする。
今回は、昨年1年生に読んで反応がよかったものから。同じ本でも、読むクラスが変われば反応も違って、おもしろい。
5月下旬
▼1冊目
『からだがかゆい』
(岩合 日出子 文、岩合 光昭 写真/福音館書店)
目安:2分
2冊目に読みたい10分弱のお話と組み合わせるために2分くらいで読めるものを探していて、昨年、1年生に読んで反応がよかったなかから、こちらの1冊を。
「みんなはからだかゆいとき、どうやってかく? じゃあキリンさんは、首がかゆいとき、どうやってかくと思う?」と聞くと、「足!」とか、反応を返してくれる元気な子たち。「よし、みんなでみてみようか」と言ってスタート。
タイトルどおり、いろいろな動物が体をかいているシーンが写真で紹介されていくのだけれど、「あっ、キリン」「ゾウだ」と反応しながら、よく見てくれて、嬉しかった。
個人的には、しまうまがおなかをかいている写真がお気に入り。さて、どうやってかくでしょう……?
※本書の表紙画像は、福音館書店HP内の「著作物の利用」記述にもとづき、利用可能な範囲で使用しています。
▼2冊目
『まゆとかっぱ (やまんばのむすめ まゆのおはなし)』
(富安 陽子 文、降矢 なな 絵/福音館書店)
目安:9分40秒
昨年、初めての読み語りでわが子のクラスに入ったときに読んだ、思い出の1冊でもある。
今回、新1年生のクラスに入るということで改めて自分で読み返してみたら、絵柄が見開きで大きいことや、ストーリー的にお話の盛り上がりがわかりやすいことなどから、やっぱりこれでいこう〜!とセレクト。
最初はざわざわしていた子たちも、お話が進むにつれてストーリーに入ってきてくれた様子。
まゆ、かっぱたちのセリフがたくさん出てくるので、ナレーションだけが続くよりも、直感的に話に入りやすいのではないかと思う。
降矢ななさんの絵もまたすばらしくて、石をふっとばしたり、かっぱがぞろぞろ出てきたり、水しぶきがあがったりと、勢いが伝わってくる。
一番反応がよかったのは、小さな女の子であるまゆが、巨大なかっぱ(その名もドデカマル)を「ウントコドッコイショ!」と、かるがる、ひょいっ!と持ち上げたシーン。
さらにそのまま、ドデカマルが「ドッコイショーッ!」と投げ飛ばされ、次のページで「バッシャーン!」と沼に落ちると、子どもたちのテンションもMAXで大笑い。
盛り上がりのよいクラスで、読んでいるほうも楽しかった!
今回はほかの本も集めて検討したけれど、『まゆとかっぱ』以上に「これを読もう!」と思えるものには出会えず、読んだことのある絵本で臨んだ。
「いい絵本は何回読んでもいい!」のでそれもありなのだけれど、自分としてはまだまだ知らない絵本にもいい本がたくさんあると思うので、出会っていきたい。
最近はWeb上でリサーチを参考にすることが増えていたけれど、それだけではなくて、図書館や書店でいろいろとめくりながら自分の目で絵本を選ぶ時間も意識的につくっていきたい。
長くゆるく、続けてゆこう。