図書館で絵本を大量に借りてきては毎日子どもに読んでいるんだけど「わたしが偏愛する絵本」になるとやっぱり数が限られちゃって更新が滞る、と気づいた。
ということでこれからは、偏愛!とまで堂々と叫ぶかどうかは別として、読んでよかったなと感じた絵本、気になった絵本などをカジュアルに紹介していくことにする。読書記録のような感じで。
さっそくだが、昨夜読んでいた中で子どもに繰り返し読んでと言われたのはこちら。
こどものとも(年中向き)通巻354号『カタツムリ にげた』(三輪一雄作/福音館書店)。
ところでちょっと話はずれるけれど、この福音館書店さんの月刊予約絵本「こどものとも」シリーズって本当にすばらしいのよ。親になるまでぜんっぜん知らなかったけど。
最初に娘が通った保育園では毎月、この「こどものとも」の月の絵本を購入して持って帰ってくる、というシステムになっていて。
それがきっかけで知ったけど、この「こどものとも」シリーズをきっかけにいろんな作家さんを知ったし、何より、年少版とか年中版とか、その年の子どもに読むのが最適な絵本がわかるし、話の長さもちょうどいいし、薄くて持ち運びにも便利だからほんとうによかった。
それ以降、図書館でも「こどものとも」コーナーをヘビーユースしている。軽いは正義。
考えたら我が家の本棚にもめっちゃ紹介したい「こどものとも」シリーズが山のようにある。
偏愛!って叫ぶには愛が足りないかな……と変な気負い?をして書いてなかったけど、好きな絵本紹介というカジュアルさでOKなら、紹介したい本がたくさんある。Amazonリンクはないけど笑、これから気が向いたときに紹介していきたい。
図書館では借りられるはずだし。
さて。
前置きが長くなったけど、今日の1冊。『カタツムリ にげた』ね。
これはその名のとおり、飼っていたカタツムリが逃げた跡をたどってゆく……というお話。
カタツムリが通った跡がどのページにも描かれているから、読むときもそこを指でつーっとたどりながら読んだら、子も目で追って楽しかったみたい。
寝ているおじいちゃんの顔の上を通った形跡があるところでは、「おじいちゃん!」って言って笑っていた。
家の中から、外に出て、公園へ行って……と、跡をたどりながら「これからどうなる?」ってわくわくした気持ちが味わえるかな、と思う。
でも何より、娘が食いついたのは「オレンジいろのウンチ」を発見するというシーン。
八百屋でキャベツ食べちゃってたり、ウンチもしちゃってたり……。とリアルさが差し挟まれるのが、なんともよいなぁ。子どもの興味もやっぱり注がれやすいし。
そしてわたし、恥ずかしながらカタツムリの殻が再生されるってことをこの絵本で初めて知った。絵本を通してこうやって新しい学びがあるの、親としてもありがたいなぁと思う。
この本の作者、三輪一雄さんを絵本ナビで検索してみたら、他にも『サナギのひみつ』『のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト』『イボイボガエル ヒキガエル』『ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん』などなど、生き物にまつわる絵本をたくさん描かれているみたい。
きっと今回の殻の再生みたいに、絵本の中でもその生き物の生態に触れられるようなものなんじゃないかな、と想像する。機会があったら、また探してみよう。
※当記事の表紙画像は、福音館書店さんHP内の「著作物の利用」記述にもとづき、利用可能な範囲で使用しています。